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あけましておめでとうございます

2022(令和4年) 壬寅?

少し遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

気付けば今月も既に半月が経過していて、毎度のことながら時の流れの早さにビックリしています。

関西では松の内は1月15日までらしいので今日のUPは滑り込みセーフなのか…ただ関西以外では松の内はあけているのですが…。

さて、1月11日は鏡開きでしたが、それにちなんでご紹介を。

常滑焼の鏡餅

 

こちらは患者さんからいただいた、常滑焼の作家・吉川千香子さんの作品です。

一昨年(2020年)の年末に愛知から新幹線に乗って当院に嫁いできた訳ですが、昨年(2021年)のお正月にアップし損なってしまい………ようやく一年ぶりのリベンジを果たせました。磁器と比べてしまうと陶器は柔らかいので本当に丁寧に丁寧に扱わないといけません。まさにThe 手仕事という逸品で、松・鶴・梅の縁起物が描かれているのも大変かわいらしいです。

さて、この鏡餅にちなみ、年末年始と漢方にまつわる話を脈絡はありませんが、いくつかパラパラと…。

 

〇京都・八坂神社の“をけら参り”(大晦日~元旦)

私が十代の頃、京都の方からその名称だけは聞いて知ってはいたものの、その後月日はあれよあれよと経ち…数年前にようやく現地を参拝できました。それまで“をけら”の正体も全く知りませんでしたが、なんと漢方の“白朮(びゃくじゅつ)”ではありませんか!八坂神社のHPにもがっつり“白朮祭”と書いてあります。キク科の植物の根を乾燥させたもので、燃やすと強い香りを発し、それが邪気を祓うといわれているそうです。古今東西、香りや煙ってそんな風な作用があるのでしょうか。その燃やした火を火縄に移し、新年のお雑煮を炊く釜の火種にしたり、神棚の灯明にして、古くから無病息災を祈るのだそうです。

当院にも白朮はあるので分かりますが(厳密にいえば用途が違うので全く同じものではないのかも知れませんが)、燃やさなくても元々香りの強いものなので納得です。

八坂神社HP をけら詣り

ちなみに当時の十代の私は、あの火が欲しい!と近くに住んでる訳でもないのに思った時期がありました。ただオリンピックの聖火でもないし、そんな輸送専用の何かがなければ無理だし、新幹線にも乗れる訳がない…と即断念したおバカな遠い記憶があります。

 

ただの炎(イメージ)

 

〇お正月のお屠蘇。

普段つかわない漢字で字面だけだと得体の知れない感が漂っていますが、これも実は漢方が入ったお酒でいわば養命酒の親戚…と言ってもいいのではないでしょうか。ミルクボーイのネタだと、もなかから見たおたべ位の関係性ではなかろうかと思っています。

屠蘇

「屠蘇」とは、「蘇」という悪鬼を屠(ほふ)るという説や、悪鬼を屠り魂を蘇生させるという説など、僅かに異なる解釈がいくつかある。中国の後漢の時代に華佗が発明した薬酒であり、平安時代初期の嵯峨天皇の時代に日本に伝来したとされる。数種の薬草を組み合わせた屠蘇散(とそさん)を赤酒・日本酒・みりんなどに浸して作る。(Wikipediaより引用)

「屠蘇散」の中身は、いわゆる漢方薬に使われる生薬。

あちこちのサイトを巡回してみたところ、ベースはだいたい同じ…でもありませんね。なんやかんや微妙に内容が違っているのがとても興味深いところです。

*白朮・山椒・桔梗・肉桂・防風

*赤朮(蒼朮)・桂心・防風・菝葜(山帰来)・大黄・鳥頭・赤小豆

*山椒・細辛・防風・肉桂・乾姜・白朮・桔梗

*山椒・陳皮・桂皮または肉桂・桔梗・八角・白朮・防風

その多くがメジャーな生薬なので、一部では既に今召し上がられている漢方の中に入っているパターンもあるかと思います。

このお屠蘇も古来から無病息災を祈って、続いてきた風習なのですね。

他にも例えばおせち等、お正月関連は由来をほんのちょっとでも知るといろいろと面白いなと思います。

お屠蘇(のイメージ)

 

〇以下は非常にマニアックな話になりますので、独り言…。読み飛ばしてくださいね。

那智三社のものが有名らしいのですが、“牛王宝印(ごおうほういん)”と言う少々コアなお札がありまして、最近、少しハマっています。

ただ、このお札の裏面を古くは、かなりきつめの誓約書(約束を破ったら血を吐き、死んで地獄に堕ちる(何もそこまでせんでも…)と言われるオドロオドロしいやつ)として使われていたこともあるそうです。これに限ったことでもありませんが、きちんと敬意をはらわないといけないものに対してはそれ相応にきちんと取り扱わないといけない様です。

熊野本宮大社HP   牛王宝印

お正月とは無関係ですが何故この話をしたかと言うと、なんとこれまたこの牛王が漢方の牛黄が起源ではないかと言う説がある様です。

「牛王(牛玉)」の由来については諸説あるものの最も有力である説として、漢方薬にも使用される牛の胆石である「牛黄」が挙げられ、牛黄はその多くが球形をしていることから「牛玉」とも記され、元々採取量が少ないため希少な霊薬として珍重され、これを水で溶いて朱肉に混ぜ、宝印で押捺することで薬効、ひいては神仏の加護を得ることが出来、転じて牛玉札自体がそのような効力を持つといった信仰へ発展していきました。

まさかこんなところに牛黄が出てくるとは。牛黄は高貴薬の一つで、当院でも扱っております。だいたい1包あたりのお値段が高っ!と言う方のお薬(粉)の場合、この様な高貴薬が入っている事がほとんどです。と注釈まで。

ただ数年前からどんどんどんどん高騰していってるので、それを水で溶いて朱肉に混ぜ…とは当時は何て贅沢だったのでしょう。ただ今も当時の伝統を守って牛黄を使うととんでもないことになるので、恐らく現代は朱肉のみで代用している場合がほとんどではなかろうかと…勝手に推測しております。

(いつか有名な日本画家の人の絵を見にいった時も、雲母とか金箔とかをふんだんに使って描いてらして、一体この画材だけでも…⁉と白目をむきかけましたが、同じような現象ですね。)

さて、この護符のデザインに話を戻しますと、那智三社だと八咫烏がかたどられています。カラス文字とも。

カラスと聞くと、どうしてもゴミ置き場襲撃のあまりよろしくない印象が強いのですが…そのカラスも三本足になると八咫烏となって導きの神になるそうです。カラスからすれば、随分勝手な話ですね(笑)最近だと八咫烏は「鬼滅の刃」にも出てきますし、あとはサッカーの日本代表のユニフォームにもかたどられていた筈です。

牛王宝印はこの那智のカラス文字の他、そこの土地に縁がある動物でかたどられている事がある様で、例えば蛇が文字になっていたり(もしかしたら龍が蛇になったのでは?説をこっそり呟いてみます。あくまでも個人の勝手で適当な意見です)、或いはムカデが文字になっていたり。

ただこの護符もどこにでもある訳ではなく…置いていらっしゃるお寺が限られているのと、置いててもそこの土地によってデザインは様々なので、こんなところでもご当地を感じます。

八咫烏(のイメージ)

 

今年も引き続き、皆様の健康を心よりお祈り申し上げます。

どうか素晴らしい一年となりますように!

 

スタッフ  牧

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